病気や障害のある兄弟や姉妹がいる「きょうだい児」や、親や祖父母のケアをしている「ヤングケアラー」がオンラインで集まるZoom会のことをオンラインイベントと言います。毎年3月にはホームパーティを楽しむ野外活動もあります。対象者は中学生と高校生のきょうだい児とヤングケアラーです。参加費は全て無料で、企業や個人の寄付と、自治体からの補助金により賄われています。
”かわいそうな子”扱いされるような
ヤングケアラーの会には行きたくない
と思っていたから、迷っていた
高校3年生
中高生同士で気軽に話せるから
介護をしている中高生にも
参加してほしい
高校2年生
介護をしている中高生には
(行政の)支援が必要だと思うけど
ここでは自分の考えや気持ちを話せる
高校2年生
最初はものすごく勇気がいったけど
ここに来てようやく「普通に」
話せるようになった。
高校2年生
他の同世代が
どんなことをしているのか
知りたかった
高校1年生
学校では習わないことを
教えてもらえるから
ためになるし、楽しい
高校3年生
病気や障害、難病や疾患がある兄弟や姉妹がいる子どものことを「きょうだい児」といいます。自分の周りには、同じような『きょうだい児』はあまりいないから、自分ひとりなんじゃないかなと思ってしまいがちですが、実はあなたと同じ「きょうだい児」は全国にたくさんいます。きょうだい児は親よりも長期間、障害のある兄弟や姉妹と関わりを持つ存在です。障害や病気の種類は多様であるため抱えている課題はそれぞれ違いますが「自分と家族の将来に対する漠然とした不安」を持っていることは共通しています。
「あなたは健康だから自分でできるでしょう」「お手伝いお願いね」「弟の面倒を見てあげてね」そう言われて育ってきた「きょうだい児」は、障害や難病や疾患のある兄弟姉妹のことが大好きだけどネガティブな気持ちになることもあるという複雑な気持ちを抱いています。生まれて数年後、あるいは生まれてすぐに障害のある兄弟姉妹と共に過ごすので、きょうだい児にとっては障害があることは特別なことではありません。ほとんどのきょうだい児が、兄弟姉妹の「障害」や「病気」を意識したことはなかったと言っています。
ほっと一息タイムは、家族のケア(介助や感情面のサポート)をしているヤングケアラーや、障害や疾患、難病などがある兄弟や姉妹がいる「きょうだい児」が集まり対話を重ねるオンラインの交流会(Zoom会)です。
毎月テーマを決めて小グループで話し合いながら、自分の考えや気持ちを言語化していきます。また、他のヤングケアラーやピアメンターの話を聴きながら、同年代の仲間同士で経験談を共有し、困ったことが生じた時には、それを解決するヒントをグループの話し合いの中から掴むことができます。
開催日:毎月第3水曜日 20時~21時(もしくは21時30分)
探求プログラムは、ケアを必要としている家族に対応するために必要な柔軟なメンタルを育てるプログラムです。家族のケアをすることが自分にどのように関わってくるのかをみんなで一緒に考えながら、ケアとは何か、という根本的なことを一緒に学び、自分を大切にするにはどうしたらいいのか、自分の気持ちとどの様に向き合ったらいいのかについて考えたり、身近にいる相談相手を探したり、進路について先輩きょうだいや先輩ケアラーと話し合ったりします。
※イギリスのウィンチェスターヤングケアラーズからもらったプログラムの日本版。 探求プログラム(※)は、世話や介助、心配や気遣いなどのケアを必要としている家族に対応するために必要な柔軟なメンタルを育てることを目指したプログラムです。家族のケアをすることが自分にどのように関わってくるのかをみんなで一緒に考えながら、物事や環境の変化に対応するレジリエンス力を高め自分の内面を探求します。
ヤングケアラー、きょうだい児、大学生ピアメンターがホームパーティーをしながらゆっくり話したりゲームをして過ごします。
2024年3月
中・高校生の進級・卒業記念パーティを開催します
Zoom会には、中学生、高校生、大学生が参加しています。顔も声も出さずに、チャット参加だけでも大丈夫ですし、ここで話したことは外部に漏れることはありません。個人情報も守られています。時折、みんなとだけでなく社会にも共有したほうがいいお話があれば、本人の許可を取った上で、代表理事やスタッフが、SNSや講演会などでお伝えしています。
学校での出来事や家族とのやり取り、好きな音楽や、修学旅行、進学などについて話すことが多いです。家族の世話や見守りなどをしている同年代の仲間と出会うことができるので、自分ひとりじゃなかったんだ、同じことを考えている人が他にもいるんだということを感じることができます。プライバシーに関わる内容は、参加者や弊協会関係者以外とは共有することがありません。