わたしたちは、親や祖父母のケアをしている中高生や、医療的ケアが必要だったり障害や慢性疾患などがある兄弟や姉妹がいるきょうだい児の中高生が集まるZoom会「ほっと一息タイム」を定期開催しています。自分ひとりじゃなくて他にも自分と似たような境遇の仲間がいることを知ることができて、自分と同じようなケア仲間ができることは、とても勇気づけられるし何よりも安心することができます。
また、そもそもケアとは何なのかを学んだり、日々家庭で直面する想定外の出来事にに柔軟に対応するにはどうしたらいいのか、物事の変化に対応する力(レジリエンス)の育み方などについて同世代の仲間と一緒に学びを深めることができる「探求プログラム」も毎月開催しています。
この探求プログラムは、イギリスで行われているヤングケアラーズプロジェクトの許可を得て、ウィンチェスターヤングケアラーズで使われているプログラム(オンライン版)の一部を日本の中学生・高校生向けに改良したものです。
英国チルドレンズソサイエティの
ヘレン氏(左)とCAN代表(右)
英国ウィンチェスターヤングケアラーズ
のスタッフ(中央)
Background【背景】
わたしたちは、
イギリスのWinchester Young Carers(ウィンチェスター・ヤングケアラーズ)
わたしたちは、何かを教えるというよりも、下記の内容について子どもたちと共に感じたり、考えたりしながら、これから先に広い世界が待っていることを伝えています。参加費は無料です。
期待できる効果
このプログラムに参加すると、自分は何に不安を感じているのかを認知することができて、その背景にあるストレスや感情が何なのかに気付くことができるという効果があります。子どもたちは自分なりの対処法を話し合って見つけたり、感情のコントロールをすることができるようになり、家族と自分を客観視したり、自分の生き方を選択しようという気持ちが芽生えることがあります。
家族のケアをしている子どもや若者は、日々の生活で手一杯なので「話しても何も変わらない」と諦めかけていることがあります。ヤングケアラーの周りにいる大人や支援者の皆様が、「あなたと似たような環境で家族のケアをしている人がたくさんいるらしいからZoom会で会ってみない?」と声をかけてもらえたら、とっても嬉しいです。
これらのプログラムに参加した中学生や高校生は、最初は緊張していたし、何が起きるのか分からなくてドキドキしていたけれど、プログラムを受ければ受けるほど新たな自分を発見することができたと言っています。また、どんな気持ちを持っていてもいいって誰かに言ってもらえて、それが同じようにケア経験のある人から言ってもらえることって、ものすごいエネルギーになります。
是非、あなたの近くにヤングケアラーかもしれない中学生や高校生がいたら、これらのプログラムを紹介してください。TwitterのDMから申し込むことができます。
※家族のケアをしている中学生、高校生のみが参加できます(学年に当てはまらない人は参加することができません)
※見学、メディア取材、研究目的の参加は禁じております
※電話番号はメールアドレスが誤って入力された際に連絡を取ることを目的としています
※誰のケアをしているのかを伝えたくない場合には「その他」を選んでください
※個人情報はプライバシーポリシーに則り、無断で第三者への提供などは行いません